(講師敬称略)
オーラルセッション−1 (11:30 – 13:00)
講演−1
講演時間:11:30 – 12:00
講演タイトル:遠赤外線用レンズ開発:プラスチックからメタレンズまで
講師(所属):前嶋 宏志(ナルックス株式会社)
概要:近年、遠赤外線領域においては、高性能かつ小型な光学系へのニーズが高まっており、セキュリティ、環境モニタリング、ヘルスケアといった分野での応用が期待されています。本講演では、ナルックスにおける反射光学系やプラスチックレンズの開発に加え、新たに取り組んでいるメタレンズ開発について紹介します。特に、全てシリコンで構成された遠赤外線撮像用メタレンズを、社内で設計から試作・評価まで一貫して行った事例について報告します。

講演−2
講演時間:12:00 – 12:30
講演タイトル:赤外線光学系用メタサーフェス技術:収差改善と低コスト化の検討
講師(所属):岩間 真木(コニカミノルタ株式会社)
概要:波長以下の微細構造からなる光学素子、メタサーフェスによる様々な光学機能の発現が報告されている。表面の各座標における微細構造を任意に設計可能なメタサーフェスは、波面収差補正に好適である。また、比較的画素数の少ない熱カメラはオフィスや工場などの熱マネジメントに用いられるが、コストを抑えつつ精度良く温度を測定する、すなわち収差を補正した光学系が必要である。本講演では従来のバルクレンズとメタサーフェスを組み合わせた2種類の低コスト・収差補正光学系を提案する。更に、幾何光学的アプローチをメタサーフェス設計に応用する手法も紹介する。

講演−3
講演時間:12:30 – 13:00
講演タイトル:非冷却赤外線カメラ技術(仮題)
講師(所属):林 啓太(株式会社JVCケンウッド)
概要:調整中

オーラルセッション−2 (15:00 – 16:30)
講演−4
講演時間:15:00 – 15:30
講演タイトル:小型衛星搭載赤外線カメラ
講師(所属):水戸 康生(株式会社ビジョンセンシング)
概要: CubeSatの普及及び低価格化に伴い、地球観測用の遠赤外線カメラを搭載された人工衛星の打ち上げが多くなっています。弊社でも3U衛星搭載のカメラ(1U)を開発し打上げに成功しています。最近では、宇宙デブリへランデブーするための遠赤外線カメラの開発も増えています。今回の講演では、遠赤外線カメラを小型衛星に搭載するための必要な技術や評価・試験方法を含め紹介致します。また、打ち上げ後の温度校正の方法等も紹介致します。

講演−5
講演時間:15:30 – 16:00
講演タイトル:中赤外パッシブ分光イメージング技術とその応用
講師(所属):石丸 伊知郎(香川大学)
概要: 中赤外パッシブ分光イメージングは、分光サーモグラフィとも呼べる技術である。物体の熱から放出される中赤外領域の放射光の分光特性から、物質内部の成分を推定する。例えば、体温による放射光の分光特性から、体内のグルコース濃度である血糖値を計測する事が可能となった。照明が不要であり、遠隔から成分計測できることから、ヘルスケアやインフラ管理、小型衛星による環境計測など様々な応用が期待されている。本講演では、中赤外パッシブ分光イメージング装置と、乳酸と血糖値の同時計測などの多様な計測事例について紹介する。

講演−6
講演時間:16:00 – 16:30
講演タイトル:赤外線イメージング技術の防衛応用
講師(所属):大西 洋一(防衛装備庁)
概要:情報化が進んだ現代においては情報収集能力が重要であり、赤外線センサは自衛隊において捜索・追尾、警戒監視、誘導、火器管制などに使用されています。また、民生分野では防災・警備・各種観測、生体認証等の様々な用途に向けて、スタートアップ企業、国内研究機関・学術界等にて実用化に向けて先端的な赤外線センサ技術が研究されています。装備庁では民生分野の先端技術を幅広く取り込み、防衛用途に橋渡すべく取り組んでおり、その研究事例等について概略的に紹介します。

ご質問、ご提案がありましたら「お問い合わせ」ページからご投稿ください